退職届を書かない

世間はあっちを見てもこっちを見ても不景気の波に飲まれてアップアップしています。

以前はありえなかった安易な人材のクビ切りが、リストラという名のもとで行なわれています。

どんなに大企業で働いていても、もはや「自分は大丈夫」「この会社なら間違いない」という考えは通用しなくなっているのです。

そんな不安にビクビクしながら勤務していたある日、会社の経営不振を理由に辞めてもらえないかという勧奨があったとします。

あなたならどうしますか?

ほとんどの人は気が動転して訳がわからなくなってしまうことでしょう。

もちろん即答は避け、回答までの期限をできるだけ引き延ばし、自分の考えを落ち着いてまとめ、しっかりと対策を練る時間を作らなければなりません。

会社に裏切られたという気持ちから怒りが沸いてきて「こんな会社、自分から辞めてやる」なんて辞表を叩きつけるようなことはしてはいけません。

自分から退職届を書いてしまうと会社にとって好都合な「自己都合」での退職扱いとなってしまいます。

自己都合で退職すると、退職金の上乗せ分や失業給付の即支給権利が全部吹き飛んでしまいます。

これがリストラによる退職となれば、会社にとっては世間的にも金銭的にも不都合なことが多くなるので、会社側としてはできれば自発的に辞めてくれると助かる、というのが実情です。

あの手この手で自主退職に追い込まれそうになっても、決して退職届は自ら書かない。

これがまずリストラ対策の基本中の基本となるでしょう。

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リストラを前向きに考える

最近は「不景気」「リストラ」と、暗いニュースが目に付くことが多いですね。

大企業であっても「就職さえ叶えば定年まで安心」とは限りません。

派遣社員のリストラが話題になっていますが、正社員の解雇も珍しくありません。

ニュースの映像で「来週から来なくていいと言われた」とコメントするサラリーマンの姿を見ると、明日は我が身と背筋が寒い思いがする人も多いでしょう。

そして国も会社も具体的な救済対策を示して私たちを安心させてくれるには至っていません。

かくなる上は自分で我が身を守るための対策はないのでしょうか。

しかし悲しいかな、会社都合で退職を迫られるケースですと泣き寝入りして了解せざる得ない場合がほとんどのようです。

不況のせい、会社のせいと嘆いても、何かが見いだせるわけではありません。

リストラの不運を恨む気持ちを引きづり続けた心境では、転職のための採用試験でも好印象を与えることが難しいでしょう。

新卒の学生でさえ、内定取り消しで問題になっている昨今、中高年の再就職がいかに困難なかは皆が理解しているはず。

気持ちを切り替えない限り、前向きに進み始めた人達に出遅れて就職先をどんどん先取られてしまいます。

会社都合のリストラであっても「人生の新しいページを開くために自分の意思で転職したのだ」と踏ん切りをつけられるほどのタフな精神力でもって就職活動にあたってください。

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