卵巣がんの病期(ステージ)別治療―II期・III期・IV期

卵巣がんの病期(ステージ)がII期になると、がんは卵巣周辺の腹膜に転移している状態といえます。

卵巣がんII期の治療は両側の卵巣、卵管、子宮、および転移のある腹膜を含めての切除です。

直腸にがんが広がっている場合、直腸を含め切除する場合もあります。

大網は一見して転移がない場合でも切除します。

大網(腸を取り囲んでいる脂肪組織)は一見して転移がない場合であっても切除します。

手術後の検査で、切除した大網に転移が発見されることがあります。

もし転移があれば、病期はII期ではなくIII期になります。

手術時に、後腹膜リンパ節への転移が疑われる場合には、リンパ節のサンプリングを行い、すぐ病理検査を行います。

検査の結果、転移が判明すれば、リンパ管からの転移を防ぐためにリンパ節を郭清します。

転移があれば、病期はII期ではなくIII期になります。

手術後、大網とリンパ節の顕微鏡的検査を行い、その結果、転移のないことがわかってはじめてII期であると確定します。

III期・IV期の場合には、進行がんとして治療を行います。

両側の卵巣、卵管、子宮と転移のある腹膜を含めて切除します。

転移が広範囲にあるので、全身状態が良ければできるだけ多くのがんを手術によって切除します。

しかし、進行が進んでしまっている場合には開腹だけで終了してしまう場合もあります。

また、開腹前、もしくは1回目で取りきれなかったがんを化学療法で小さくしてから手術をする場合もあります。

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卵巣がんの「症状」とは?

卵巣がんの症状について述べていきます。

初期にはほとんど症状がないため、卵巣がんの2/3は転移してから発覚するのが普通です。

卵巣がんは、転移しやすいタイプと転移しにくいタイプがあり、転移しにくいタイプは、腫瘍が小さいうちは子宮の定期健診などで発見されたりします。

やがて腫瘍が大きくなるにつれ、下腹部のしこりや圧迫感、膀胱圧迫による頻尿などの症状が出てきます。

そういった異常に気付いてエコー(超音波)検査を受け、卵巣がんの早期発見につながることがあります。

転移しやすいタイプの場合は、まだ卵巣内であまり大きくならないうちでも転移してしまいます。

腹水でおなかが膨れ、胸水の影響で息切れするなど、転移によって起こる症状が出て初めて異変に気づくことが多いです。

卵巣がんの転移の中でも一番多いのは、腹膜播種(ふくまくはしゅ)です。

がん細胞が、卵巣の表面から腹膜にかけて広がります。

腹膜播種は卵巣付近に限らず、卵巣から一番遠い腹膜の横隔膜にまでよく見られます。

がんが横隔膜から胸腔内に広がると胸水がたまり、リンパ節に転移すると腹部大動脈の周りのリンパ節や骨盤内のリンパ節が腫れ、次第に胸や首のリンパ節へも広がるケースがみられます。

転移しないタイプの卵巣がんは手術だけで治療できる一方、転移するタイプの場合には手術と併行して化学治療も必要になります。

診察やエコーで腫瘍が見つかっても、まだその時点では良性・悪性かは判断できず、画像診断や腫瘍マーカーを用いて判断されます。

画像診断の際にはエコー検査、MRI、CTなどが行われます。

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